勉強不足だったなー。マオです。

去年作った10GBASE-Tを積んだNAS君のネットワークが今年に入ってから、かなり調子が悪かった。
具体的にはしばらく時間を置くと切断されて使えなくなる状態。
設定が悪いかと色々と弄ってみたけど改善されないし、切断された後に再接続してくれる事もあったのだがOS側で経路として微妙という扱いを受けて1000BASE-Tの方で接続されてしまっていた。
何かしらの設定が悪いのかと色々と弄ってみた(速度固定してみたり)が改善されず。
で、色々と調べてもしかしてと思いついた事があった。

ケーブルがダメなんじゃね?

何も考えずにCat7のケーブルを使ってたのだが、これがダメだったらしい。
Cat5の時代には特に考えなくても繋がって使えたが、Cat7は対応した機器を使ってアースを取らなくてはならなかったらしい。
本当にあっているのかはその時に確信が持てなかった。
で、色々選定してパンドウイットのCat6aケーブル(STP28X10MBU)を買ってみた。
何か色々とケーブルにも規格があって、アースが必要なのはSTPケーブルと呼ばれる物でアースの必要無い今までのケーブルはUTPケーブルと呼ばれるようだ。
このケーブルの型番にSTPとあるが、公式のスペックではF/UTPと呼ばれる規格らしい。
シールド処理がしてあって外部からのノイズには強いようだ。
ついでに通常使っている1000BASE-Tの方も一緒に敷設し直した所、完全に安定するようになった。
一週間以上テストして大丈夫なので解決といった所だろう。

実はもう一つポカをやらかしていた。
クライアント側はPCIeの都合上で完全な速度を引き出せないのだが、サーバ側は私の確認不足で速度が引き出せない状態だったのだ(白目)
まさか速度が速いグラボを刺す部分のPCIeが上の段と下の段で速度が違うとは思わなんだ・・・。
ケーブルの重みでコネクタに負荷がかからないように下の段に挿して使ってたが、こっちはクライアント側よりも遅い方コネクタだったらしい。
ふとマニュアルを読んだら規格が×16と×4ってそれぞれ書いてあってビックリしたわ。


最終的にはこんな感じの速度になった。
前回と比べたらシーケンシャルが全く違うな。
帯域も最大で7.6Gbpsくらいまで跳ね上がるようになった。
ただ、実運用ではそこまで行く事がほぼない。
SATAなHDDやSSDの速度に足を引っ張られちゃうんだよねぇ。
後、1GBとかくらいなら余裕で行けるけど、容量がでかいのを動かすのは厳しい。

とりあえず、ネットワークに関してはこれで解決したのでお金をかける事はあるまい。
早くケースを換えてHDDを3台くらい増設したいけど、いつになる事やら・・・(遠い目)

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生かしきれない気がする。マオです。

[追記:2018/02/15]カテゴリー7のケーブルを買うのは失敗だったぜ・・・(白目)

アマゾンセールの話の続き。


10GBASE-Tで動くネットワークカード「intel X540T1」を買ってしまった。
セールとは一切関係なかったのだ。
でも何か在庫を抱えている2社が値下げ合戦やりまくって把握していた最低額を1500円ほど下回った。
片方の会社の在庫数が無くなりそうで、そろそろ底値と踏んで買ってしまった。
案の定、ライバルがいなくなったら値上げをしてたので、良いタイミングだったな。


現在、部屋に敷設されているLANケーブルは昔私が加工したカテゴリー5。
性能が生かしきれないだろうからカテゴリー7のヤツを購入
初めて布系の被覆のケーブルを使った。
丈夫ではあるだろうけど、特に意味は無いと思われる(笑)
いずれは全ケーブルを交換していきたいものだ。

さて、NAS側はPCIスロットに何も挿してなかったので、特に気にせずにPCIe3.0の×16に挿す事が出来た。
問題はメインPCの方だ。
性能を引き出すには3.0の×8が必要になる。
大体はグラボを挿す所なのだが、挿してしまうと×16で動いているグラボが×8になってしまうのだ。
Ryzen君なら3.0の×4がまだあると思って性能は落ちるが挿そうと思ったら、M2スロットに使われてやがる・・・。
M2とPCIeで排他だったら良かったのに残念ながらダメらしい。
グラボが×8になったからなのかは不明だが、ベンチマークでぶん回すとディスプレイが切断される。
ここら辺は速度をとか確認しながら、最悪2.0の×4に挿すとか実験しないとなぁ。

後はOS側で設定が必要になる。
Windowsではデバイスマネージャーからジャンボパケットを9014バイトに。
FreeNASの方はインターフェイスのオプションに「mtu 9000」を入れ、システムのTunablesでTypeをsysctlにした「hw.intr_storm_thresholdを0」「kern.ipc.nmbclustersを262144」「kern.ipc.nmbjumbopを262144」を追加しておく。
ここら辺の設定はインテルのサイトを参照した。
そして忘れちゃいけない再起動。


ちゃんと性能は上がった模様
でも、100%の性能は発揮出来てないんだよねぇ。
大体、2Gbpsくらいかしら。
設定が悪いのかハード的なボトルネックがあるのか。

後、起動用のUSBメモリを追加してミラーリング。
元々使ってたのは古いヤツで不安だったからね。
16GBが1000円以内で買えるとか、良い時代になったな・・・(遠い目)

色々と内部は弄る部分があるが、ハード部分に関しては壊れるまでは弄る事が無さそうだ。

美味しくな~れ。マオです。

新PCも完成して旧PCのパーツ(Core i7 3770Kのメモリ32G)が一式余った。
そのまま綺麗に掃除して売却するつもりだったけどPCIeにグラボを挿さなければ普通に使えてしまうので、前から予定していたNASをこれで組み立ててしまおうという事にした。
久しぶりのデスクトップ2台所有になるな。

24時間稼働させる事になるから、静音性が必要だ。
メインPCだった頃は冷却重視のうるさいファンを使っていたが、ある程度の風量を保ちつつ制御無しで動作の調整が出来る「Cooler Master MasterFan Pro 120 Air Flow」をフロントファンに。
それ以外のトップ・サイド・リアは出力を抑える事が出来る物だったので、回転数を抑えた。
・・・それでもうるさいのはケースのせいだと思うんだよな・・・(笑)


HDD、これが無いと始まらない。
WD Red 2TB(WD20EFRX)」を4台買って、27000時間ほど使用してある「HGST HDS5C3020ALA632」を1台の計5台でRAIDを組んだ。
色々悩んだ結果で台数と容量が決定した。
運用を開始してからの台数変更は面倒な作業を強いられるので最初から台数は多め。
マザボで対応できるSATAのコネクタ数6個以内。
手元にある空ける事が出来るHDDは1TB×3台と2TB×1台。
容量を揃える必要がある事から、ごちゃ混ぜが出来ない。
方式をRAID Z2にしようと思っていたので、容量が合計数から2台の容量を引いた分になる。
そして最低でも4TB以上無いとデータが満タンになる可能性があった。
以上の条件から1TB×6台だと容量4TBで不足気味なので却下。
なら2TB×6で良いやと思って見積もりをしてたが、予定外の出費が発生。
起動実験をしてたら旧パーツの電源のファンが完全に寿命という事が発覚して、新しく電源を購入。
その購入分でHDDが1台削られました(白目)
まあ3年間で2TBを使い切れていない使用状況だから、予定していた投入データを入れた後の余り2TBで十分耐えられるだろう。
コネクタ1台分は1TBのHDDくっ付けて壊れても良いデータを突っ込んでおく領域でも良いし、耐障害用のスペアディスクを入れておくのでも良いかもしれないな。

ちなみにRAID ZとはRAID 5の致命的な問題を解決した物で、RAID Z2はRAID 6に相当する故障ドライブ2台まで対応する事が出来るシステムだ。
同時に3台壊れるとデータが死にます。
RAID Zだと合計容量の減少は1台までだが、1台までしか故障が許されない。
修復完了まで時間もかかるし残機が1残るZ2のシステムのが色々安心出来て良いですね。

OSはFreeNASを使う事にした。
FreeBSDのディストリビューションの一つで、つい最近FreeBSD11系をベースにした最新版が安定版としてリリースされました。
前バージョンで運用開始した数日でリリースされたんだよなぁ・・・(遠い目)
インストール先には専用のディスクが必要になるので、この部分は余ってた8GBのUSBメモリに入れる事に。
4GB以上であれば問題無い模様。
これ以外にもインストール用のUSBメモリが別に必要なので注意。

インストールしてrootパスワードやらIPを設定したら、ブラウザからアクセス出来るようになる。
最低限NASとして必要な設定は「ユーザの追加」「Volume ManangerでRAID領域の作成」「作成した領域にDatasetを作成」「作成したDatasetの所有者を変更」「SMBで共有」くらいか。
Webコンソールはシステムの基本設定で日本語化出来るので、難しい事は何も無い。

レポート機能でグラフが表示されないという問題にぶち当たった。
調べてみるとタイムゾーンの設定に関係しているらしい。
NTPでの時間修正でも起こる可能性があるらしいのだが、1日くらい待ってれば稼働してくれるので放置でおっけー。


CrystalDiskMark5で測定してみた。
画像前者がNASで後者がローカルのHDD。
ローカルより性能いいじゃない・・・。
NAS側は鯖が間に入ってるから、比較としては参考にならない気がするけどね。
シングルランダム書き込みはNASのが弱い。
ちなみに実測値では3TBを書き込んだら27時間かかったゾ。

これにてずっと悩んでいたNASの問題も解決して一安心。
しかし、このNASの快適さへの情熱は薄れていなくて改善の余地がいくつかある。

まず初めにケースの変更。
旧PCケースに不満があって新ケースにしたわけだから、流用されたケースにそのまま不満が引き継がれる訳で・・・。
フィルター掃除が物凄く面倒。
1ヵ月もすれば、ホコリが薄っすら溜まっているはずだ。
その度にサイドパネルを両方外して、ドライブケースのネジを緩めて・・・なんてやりたくない。
後、やっぱりうるさいんだよねー。
新しく買ったケース「Fractal Design Define R5」は本当に秀逸で、メンテナンス性・静音性が素晴らしい。
唯一の弱点はHDDランプが眩し過ぎるという部分だが、隠してしまえば問題が無い。
これの正統後継なケースが出たら替えたいな。

次にNICの換装。
10GBase-Tのボードが良い感じの値段になって来ている。
HUBは高いので直接繋ぐ事になるが、巨大なファイルのやり取りが楽になるだろう。
問題は旧PCのマザボのPCIeが壊れている可能性があるが、実験用の資材が足りないから完全な検証が出来ない。
1枚だけボード買ってみようかなぁ・・・。
ダメだった場合でも速度は生かしきれないけど、全くの無駄になるって訳でもないからね。

とりあえずこんなもんか。
まだまだお金がかかりそうなオモチャだ(笑)